アンソロジー『鉱物(書物の王国)』


鉱物 (書物の王国)
鉱物 (書物の王国)アンドレ ブルトン

国書刊行会 1997-12
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 今回も他のブログに書いた記事をサルベージ。
 幻想怪奇系統の短編を集めたアンソロジーシリーズ「書物の王国」から一冊。珍しいことにバジョーフの作品を収録している。



 収録作品は以下の36作。
  ・「石の夢」 澁澤龍彦
  ・「貝の火」 宮沢賢治
  ・「水晶物語」 稲垣足穂
  ・「異石」 杜光庭『録異記』、岡本綺堂・訳
  ・「石髄の話」 葛洪『神仙伝』、飯塚朗・訳
  ・「狐の珠」 戴孚『広異記』、前野直彬・訳
  ・「石を愛する男」 蒲松齢『聊斎志異』、増田渉・訳
  ・「巡礼のひとりごと」 ヴォルケル、栗栖継・訳
  ・「石の女」 ピエール・ド・マンディアルグ、生田耕作・訳
  ・「食べる石」 種村季弘
  ・「産む石」 種村季弘
  ・「石中蟄龍の事」 根岸鎮衛『耳嚢』、須永朝彦・訳
  ・「懐中へ入った石」 『梅翁随筆』、須永朝彦・訳
  ・「動く石」 柴田宵曲
  ・「室の中を歩く石」 田中貢太郎
  ・「サファイア」 寺山修司
  ・「水晶の卵」 ウェルズ、小野寺健・訳
  ・「博物誌より」 プリニウス、佐藤弓生・訳
  ・「フィシオログスより」 作者不詳、梶田昭・役
  ・「雲根志より」 木内石亭、須永朝彦・訳
  ・「鉱石倶楽部より」 長野まゆみ
  ・「白描・白描以後より」 明石海人
  ・「青色夢硝子」 加藤幹也
  ・「馬鹿石、泥石」 サンド、篠田知和基・訳
  ・「妖気噴く石」 石上堅
  ・「クマルビの神話」 矢島文夫
  ・「岩」 オマハ族の歌、金関寿夫・訳
  ・「石の花」 日野啓三
  ・「石の言語」 ブルトン、巖谷國士・訳
  ・「鍾乳石」 ガスカール、有田忠郎・訳
  ・「黄銅鉱と化した自分」 池澤夏樹
  ・「断片・続断片より」 ノヴァーリス、飯田安・訳
  ・「石」 西條八十
  ・「ファルンの鉱山」 ホフマン、種村季弘・訳
  ・「山の親方」 バジョーフ、佐野朝子・訳
  ・「青晶楽」 塚本邦雄


 バジョーフ作品は「山の親方」。
 個人的には加藤幹也の「青色夢硝子」がお気に入り。その他の作品についてはコチラから。



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