アンソロジー『東欧怪談集』


東欧怪談集 (河出文庫)
東欧怪談集 (河出文庫)沼野 充義

河出書房新社 1995-01
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 『ロシア怪談集』を紹介したので、今度は『東欧怪談集』をご紹介する次第。今回のも過去に書いた記事のサルベージでございます。
 今作ではリュドミラ・ペトルシェフスカヤの「東スラヴ人の歌」を収録。
 どうでもいいと言えばどうでも言いのだが、スラブなのかスラヴなのか、日本語での表記を統一して欲しいなと思いました。




 収録作品は以下。
・ポーランド
  「『サラゴサ手稿』第五十三日 トラルバの騎士分団長の物語」 ヤン・ポトツキ 工藤幸雄・訳
  「不思議通り」 フランチシェク・ミランドラ 長谷見一雄・訳
  「シャモタ氏の恋人」 ステファン・グラビンスキ 沼野充義・訳
  「笑うでぶ」 スワヴォーミル・ムロージェック 沼野充義・訳
  「こぶ」 レシェク・コワコフスキ 沼野充義・訳 芝田文乃・訳
  「蠅」 ヨネカワ・カズミ 坂倉千鶴・訳
・チェコ
  「吸血鬼」 ヤン・ネルダ 石川達夫・訳
  「ファウストの館」 アロイス・イラーセク 石川達夫・訳
  「足あと」 カレル・チャペック 栗栖継・訳
  「不吉なマドンナ」 イジー・カラーセク・ゼ・ルヴォヴィツ 石川達夫・訳
  「生まれそこなった命」 エダ・クリセオヴァー 石川達夫・訳
・スロヴァキア
  「出会い」 フランチシェク・シヴァントネル 長與進・訳
  「静寂」 ヤーン・レンチョ 長與進・訳
  「この世の終わり」 ヨゼフ・プシカーシ 木村英明・訳
・ハンガリー
  「ドーディ」 カリンティ・フリジェシュ 岩崎悦子・訳
  「蛙」 チャート・ゲーザ 岩崎悦子・訳
  「骨と骨髄」 タマーシ・アーロン 岩崎悦子・訳
・ユダヤ
  「ゴーレム伝説」 イツホク・レイブシュ・ペレツ 西成彦・訳
  「バビロンの男」 イツホク・バシヴィス(アイザック・シンガー) 西成彦・訳
・セルビア
  「象牙の女」 イヴォ・アンドリッチ 栗原成郎・訳
  「『ハザール事典』 ルカレヴィチ、エフロシニア」 ミロラド・パヴィチ 工藤幸雄・訳
  「見知らぬ人の鏡 『死者の百科事典』より」 ダニロ・キシェュ 栗原成郎・訳
・マケドニア
  「吸血鬼」 ペトレ・M・アンドレエフスキ 中島由美・訳
・ルーマニア
  「一万二千頭の牛」 ミルチャア・エリアーデ 直野敦・訳
  「夢」 ジブ・I・ミハエスク 住谷春也・訳
・ロシア
  「東スラヴ人の歌」 リュドミラ・ペトルシェフスカヤ 沼野恭子・訳



 感想はコチラから。
 しっかし『サラゴサ手稿』の日本語訳は一体いつ出るんですかね……。私が生きている間にお願いしたいのですが。



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