テキスト感想:黒田龍之助『ロシア語のかたち《新版》』(白水社)

ロシア語のかたち《新版》

黒田龍之助 白水社 2013-09-20
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by ヨメレバ

 現在再放送中のNHKラジオの「まいにちロシア語 上級編」(木、金)の講師でもある黒田龍之助氏による一冊。
 「○○語のかたち」というシリーズもので、他に韓国語やアラビア語、ヘブライ語、ギリシア語、ヒンディー語、タイ語と、なかなかマニアックな品揃え。

 一応NHKラジオの「まいにちロシア語 入門編」の最初の数週間で一通りやったので、キリル文字は読めるようになったと思っていた。
 が、難易度の上がる後半になると段々と足下が崩壊していく様を感じられて、やっぱりまだまだだと実感させてくれた一冊。



 基本的にはキリル文字の読み方に終始しており、弱化や有声化・無声化には殆ど触れていない。その点は本当に初歩の初歩。

 ただ英語とロシア語で同じ形をしているけれども発音が違う文字が纏められていたり、日本語の固有名詞をキリル文字でどう表すかについてページを割いていたりと、「まいにちロシア語 入門編」とは切り口が違ってそれはそれで楽しい。
 日本の地名に関して大都市全てを取り上げている姿勢からも分かるように、全体的に実地に徹しており、ロシアで実際に使われている看板やレシートを見ることが出来、更に少しだけとは言え「分かる」ところがあり、なんとも嬉しくなる一冊。




 この本を読みながら「やっぱり筆記体も覚えた方が良いんだろうな」と思い立ってちまちま練習したものの、よくよく考えたら英語でも筆記で書けない私には、ロシア語の筆記体はハードルが高すぎることに気が付いた。
 単品なら良いけれど、これどうやって繋げるんだ?
 英語の授業で筆記体はオマケのように一応習ったけれど、採点者に綴りをちゃんと認識して貰えないかもしれないとの危惧から使用は避けられていたせいで、今の今まで習得出来てないぞ。


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